発掘!絶対に読んでおきたいオススメ本

本が好きな私が勝手に発掘して、書いちゃってます(^^)

日本帝国の申し子

 

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      日本帝国の申し子

      カ-タ-・J.エッカ-ト

      新潮社/改版
      2003年5月
      375ページ
     ¥2,592(税込)

      Amazon  楽天ブックス

 

 

 

 

 日本帝国の申し子!!
何?恐ろしい話なのか??
っと、ちょっと軍事的なにおいがするかもですが、少々違います(^^;

 

 

副題には
「高敞の金一族と韓国資本主義の植民地起源」と記されてます

 

 
これは、日本が朝鮮(当時は北朝鮮と韓国は一つの国)を併合していた時、朝鮮にもたらした資本主義の「財産」を綴っています

 

 

「漢江(ハンガン)の奇跡」と言われた、朝鮮解放30年後の韓国の朴政権時代に驚異的な経済成長を成し遂げました。どうしてこういう奇跡を起こす事が出来たのか?遡ると日本統治時代にあります

 

 

今の朝鮮半島の考えでは、日本統治時代は負の遺産しかない抑圧されてたから逆に後退した。統治前の李朝時代は栄え資本主義の源は李朝時代にあり、奇跡の経済発展の起源である!と、終始一貫した学説や主張を唱えるばかりで、その他の考えは一切受け付けない悲しい民族主義

 

 

現在の韓国の外交を見てても分かりますよね(-"-)

 


この本は、日本の朝鮮半島支配のもとで事実上の財閥として発展した京城紡織株式会社(京紡)の経営史です

 


京紡財閥は「漢江の奇跡」後の経済成長の波には乗れず二流の財閥にとどまりましたが、大財閥にのしあがっていったサムソン・グループの創業者や、現代グループの創業者も地主の息子です

 

 

そして、日本統治時代に起業した経済人であります

 

 

彼らは日本統治時代には中小企業の経営者にすぎませんでしたが、本格的な資本主義を体験し学んだ最初の世代であったのは間違いないでしょう

 

 

著者であるカ-タ-・J.エッカ-トは、この本を書き、アメリカの学会で権威ある賞を受賞しました。著者はその後、ハーバード大学朝鮮史担当教授として迎えられ、同大学のコリア研究所長をもつとめてました

 


こうしたアカデミックな栄誉を勝ち得た本書でありますが、韓国では未だに禁書となっていて翻訳されてません

 

 

日本では2004年に翻訳出版され、私達は読む事ができます

 

 

過去の歴史は現在に繋がっている

 


間違った過去を記憶に残すのではなく、本当の過去を認めた上で記憶に残し、現在、そして明るい未来に繋げる道筋を探る事が賢明だと、私は思います