わが闘争
わが闘争(上)
角川書店
1973年10月
506ページ
¥864(税込)
いつかは読みたいと思っていた作品
購入したは良いものの、読み終えるまでに2年というい月日がかかってしまい
先日やっと上下巻読み終えました(笑)
アドルフ・ヒトラーが当時、何を考え、何を実行したかったのか?
思想や信条を知るには、どの書物よりも一級の価値を得る作品ですね
しかし、私にとっては読み辛かった・・。
ヒトラーの気持ちは分かる。いいや、分からない。の揺れ動く感情だったので
最後まで読むのに時間がかかってしまった、私にとっては珍しい作品です(>_<)
「わが闘争」は今でも本国ドイツでは禁書らしいですね
分かるような気もするけど、分からないような気もする。。。
翻訳家の注釈を見ると、幾ばくか偏見があるかもしれない
世間では「ヒトラーは悪者」って認識が世界に流布されてるから仕方ないかもしれないけど・・・ヒトラーの生い立ちや、その後まではある程度キレイ事というか脚色されてる感は否めない
ですが、当時の歴史的背景(第一次世界大戦の敗北)によって
ヒトラーが目指した「アーリア人の至上主義」
そしてユダヤ人排斥に至る経緯を、その流れから読み取る事ができます
何が「ヒトラー率いるドイツ」をそうさせたのか?
私は何でも思うんですよ~。
一つ一つの事例「だけ」を取って検証し、今現代に生きる「常識」を当てはめても、そこに誘った経緯は分かるはずはない
その当時である時代の現代とは全く違う「常識」と「考え方」で
世界を取り巻く情勢と世界の均衡という、大きな視野で見据えて歴史は判断しないと、真実は見えてこないのだと。。。
この作品は、とても難解ですが
読む価値はあります