これからの「正義」の話をしよう
これからの「正義」の話をしよう
マイケル・J.サンデル
早川書房
2010年5月
384ページ
¥2,484(税込)
この作品の著者である、マイケル・サンデル氏は有名
「正しい行い」とは何か?
一人を殺せば5人助かる状況があったとしたら、あなたはその一人を殺すべきか?
金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正な事なことだろうか?
前の世代が犯した過ちについて、私達に償いの義務はあるだろうか?
「正義」をめぐる哲学
社会に生きる上で私達が直面する正解のない・・・
にもかかわらず決断を迫られる問題の数々
原理原則や人間の心理
様々な葛藤から導き出すべき「正義」??
それはどういう事なのか??
それは、人間一人一人が教育や経験、本能のもとで導きだされるモノかな?
余談ですが
以前、数々の記録を残した野球の名選手
監督時代に残した野村克也さんが言われた事があります
(↑この人、奥さんのイメージが全面に出てますが、野球界ではなかなか塗り替えれない記録を残す人なのです。)
「世の中には道理というものが分からない人間がいる」
何を言っても無駄
凝り固まった考えを持つ人は、その人からは人の道を説いても全く理解されない
そんな野村さんの言葉を思い出しました
私は5人助かる状況にあったら
迷いに迷っても・・・一人を殺すでしょう
同じレベルの魂を持った6人であると仮定するならば。。。
どちらの選択をするにしても
十字架は一生背負わないといけないのだから
かつて、飛行機のハイジャック事件が起きた時
「人の命は地球よりも重い」と、テロリストの要求を飲んだ日本の首相がいました
テロリストに屈した・・・恥ずべき私達日本の首相
その結果どうなったか?
言わずとも分かるでしょう
私達が小さい頃から教えられてきた正義は決して間違ってはいません
でも、大きな事態になるとより視野を広げ、先見の目を示さなければいけないと思う
キレイ事や理想主義を並べたてても正義は貫けません
何が正義か??
この本を読んで、改めて自分を振り返り考えさせられました