難儀もまた楽し
難儀もまた楽し
PHP研究所
1994年8月
190ページ
¥1,080(税込)
松下幸之助さんの奥さん、むめのさんの本です
むめのさんは、19歳で幸之助さんと結婚
戦前~戦後の激動の中、夫を影で支え「松下電器(panasonic)」を世界的な企業にしたもう一人の創業者。今でも夫婦2人並んだ銅像が本社の敷地内に寄り添って建っているそうです
むめのさんが、生前にインタビューされた内容を基に編集されました
人生の紆余曲折を経験した方の如く
おおらかで器の大きな言葉で包み込まれるようです
夫婦のあり方
母のありかた
そして、様々な愛情のありかた
時代は変わって、出来事が目まぐるしいスピードで流れてますが
人間の心の根本は変わらないから
若い人にこそ読んでもらいたいです(^^)
古代からの伝言
古代からの伝言
角川書店
2007年1月
474ページ
¥802(税込)
古代からの伝言シリーズは4作品あります
日本の神話を基にした「日本書記」を緻密かつ正確に現代風の小説として描かれていて、歴史小説を読んでるかのように、躍動感溢れ、神代の世の一人ひとりの人間性というか人間臭さも感情を入り交えながら伝わってきます
実際、「日本書紀」を読んだ人がこの作品を読むと解釈も
より深く掘り下げられとても重宝します
読んでなくても、日本国の歴史を新鮮な感覚で学べますよ(^^)
第一弾「日出づる国篇」
高句麗侵略を狙う世界の超大国・隋に堂々と渡りあった聖徳太子の外交路線。
その誇りと英知は「大化の改新」に引き継がれ、やがて朝鮮半島での「白村江の戦い」へ突入します
第二弾「悠久の大和篇」
四世紀末、古代日本の正規軍は、東アジアの覇権をかけ強国・高句麗と熾烈な戦いをつづける。はじめて明らかにされる高句麗・好太王碑の「十六年戦争」の全貌。そして、世界最大の帝王陵を築いた応神、仁徳天皇の物語
第三弾「日本建国篇」
邪馬台国は、神武天皇が打ち立てた大和の国と緊張関係にあり、ぬきさしならぬ対立に発展していた。大和民族の国家成立と統一はいかにして行われたか
第四弾「壬申の乱篇」
乱に勝利をおさめた大海人皇子(天武天皇)は、ただちに理想の国家建設にむけて巨歩をふみだす。「大化改新」以来のその路線をひきつぎ、完成させたのが、律令国家最高の政治家、藤原不比等だった。「古代からの伝言」シリーズの完結
面白い小説なので是非(*^-^*)
尖閣武力衝突 日中もし戦わば
日中もし戦わば
飛鳥新社
2012年10月
240ページ
¥1,234(税込)
これを読めば、中国が経済力を付け驚異的なスピードで軍拡を推し進めるのと同時に、着々と「対日戦」を進めているのかが詳しく分かります
マスコミや、一部の議員や官僚は中国が好き?な方が多いみたいなので
なかなか本当の事が、私達には伝わりにくくなっています
中国を動かしている人達は
私達がイメージしているような発展途上国的な中国ではないです
常に権力を争い、裏切りと国取りを繰り返した民族です
生きる為と攻める為の戦略に関しては、世界中を見回しても
これだけの策略国家はないでしょう
孫子の「兵法」は中国のバイブルです。そして「厚黒学」
何十年もかけて戦略的に動き、勝てると確信するまで戦わない
権謀術数で鍛えられた中国は、勝てる算段が出来れば一気に残忍に攻めてきます
この本では、中国人民解放軍と日本の自衛隊の兵器や戦力の比較を基に
有事の際どうなるか?を比較しています
安部首相が何故、集団的自衛権・憲法改正を急ぐのか?
どの国よりもアジア歴訪を行い重要視し、支援や協定を結ぶのか?
TPPの本来の意味とは?
マスコミの偏向報道に染まることなく
そういった事もだんだんと分かってきます
少し前に私がこのブログで書いた「本質を見抜く考え方」
に繋がるのかな?って感じます(+_+)
本質を見抜く「考え方」
本質を見抜く「考え方」
サンマーク文庫
2011年7月
236ページ
¥617(税込)
「一見もっともらしく見える他人の判断や見解に惑わされることなく「自分の頭で考える」ためにはどうしたらいいか。国際政治学者として、また歴代内閣ブレーンとして、つねに新しい情報を集め、検証し、自分なりの見解を導き出さねばならない立場の著者が初めて明かした。世の中の真実に迫るための53の実践的思考法。」
世の中には色んな意見を持つ様々な人たちがいます
Aさんに聞くと尤もだ!と納得する事を言われるけど、Bさんに聞くと全く反対意見だけど、その論理も納得できる
なんて、私達が悩んだ時にアドバイスを周りの人に求めたら求めるほど選択肢がたくさんありすぎて、余計に混乱してしまい悩みの渦にどっぷりハマり、悪い選択してしまった事ってありますよね( ;∀;)
私も本当に良くあります(笑)
そんな時の正しい「ものの見方、考え方」を教えてくれます
曇った眼鏡や色眼鏡、歪んだレンズで物事を見ないようにする事から始め。すでに出来上がってる他人の考え方に染まらないで、いかに「自分の頭」で考えるか!
歴史学者でもある著者ですから分かりやすく丁寧に、世界の史実をもとに
私たちの「見る目」を鍛えてくれるので、是非読んで欲しいです♪
絵のない絵本
「黒い手帖」裁判全記録
「黒い手帖」裁判全記録
講談社
2009年7月
205ページ
¥1,028(税込)
怖いです・・・。
創価学会という組織の恐ろしさ
周到な圧力と身の危険もあっただろうに
よくもココまで出版にこぎつけたな~って思います
「裁判で明らかになった巨大組織の素顔を暴く!
前著『黒い手帖 創価学会「日本占領計画」の全記録』刊行後に、東京高裁で下された逆転判決の中身を完全網羅。高裁は、著者の自宅を突然訪れた元公明党議員が、公明党や創価学会という巨大組織の力をバックに手帖を強奪したと認定。同時に裁判所に提出された隠し撮りICレコーダーの音声記録も改ざんされていると指摘し、具体的に改ざんが疑われる箇所をあげた。
テレビや新聞が黙殺する「事件」と「裁判」の全容を、生々しく再現した本書を読めば、たった一人の人間を社会的に抹殺するために、日本の政治の行方さえ左右する巨大組織が「そこまでやるのか」と戦慄を覚えるに違いない。」
創価学会はヨーロッパでは「カルト教団」に指定され
危険視されてる宗教法人らしいです
調べれば調べるほど、色んな真実が見えてきます
私は、興味本位で何度か聖教新聞を読んだことありますが
「一体どこの国の新聞なんだ??」ってビックリしました
何故、トップの写真がチマチョゴリみたいな??
私達が知らない「裏」は存在し、それが政権に入り込んでいるとなると・・怖い
昔の公明党の議員は創価学会員じゃないと出馬できないとされてたらしいですが
今は少し緩和されて、学会員でなくても出馬できるみたいですが・・・
本物の「黒い手帖」
私も全文を読んでみたい(+_+)
古事記
学研パブリッシング
2012年7月
294ページ
¥699(税込)
「古事記」は日本最古の歴史書とされてます
他の国にも、ギリシャ神話で代表されるような、その国の成り立ちというか
その国の歴史を踏んでの自国の尊敬の意を込めて編纂されている
ある意味お手本となる「教科書」的な意味合いがあるのかもしれない
「神話」だから、本当に存在したのか?こんな事実があったのか?
それは、今現代を生きる私達には到底分かるはずもない
日本人として「古事記」や「日本書紀」は生涯で一度は必ず読まないといけないと言っても過言ではなく、日本人のルーツを知るためにも必然な書物でしょう
私は日本が好きです。日本人として生れた事に誇りを感じています
ですが、「古事記」自体は全て真実だとは思っていません
どの時代でも、どの人種でも、後世に残そうと書いた「書」には、ある程度、イイように書きます。その極端で典型的な例が「中国の書物」ですけど(笑)
私はひねくれているのか(苦笑)
一つの考えで書かれた書物に対しては
逆の思想を持って書かれた書物も同時に読むようにしています
双方の思想を読んだ上で、常に自分の主観的意見を反映したいと思ってますから・・・常に中道で行きたいですものね(^^)
ですが、今のいわゆる知識人である歴史家のように、神功皇后はいなかったなど
その時期を全面的にバッサリと否定をするのは良くないと思う
要は、語り継がれる「日本最古の歴史書」なのだから
日本人としての現在から未来へのプラスになる解釈で読み解いたらいいんじゃないって思います(^^♪
戦前の少年犯罪
戦前の少年犯罪
管賀江留郎
築地書館
2007年10月
336ページ
¥2,268(税込)
戦後の少年犯罪は増加し残忍な犯行が目立つ
戦前はそんな事なかった
今では考えられないくらいのキチンとした少年少女がいた・・・
なんてテレビやマスコミでまことしやかに言う知識人やコメンテーターがいます
調べもしないで良く言うよ(笑)って言いたくなる本です
著者は、キチンと当時の新聞や調書、数字や統計を調べた上に書きあげてます
「戦前の少年犯罪」の事実をデータを基に非常に克明に書かれてます
私は、戦前と言われる1940年代より前、当時ちょっと心理学的に興味があり世界各国の犯罪をプロファイリングしてた時がありました
えげつない犯罪が今より多いんじゃないか?と思ってました
この本を読んで納得しました
日本も世界各国と同じ
以下、内容紹介を載せます
「昭和2年、小学校で9歳の女の子が同級生殺害。昭和14年、14歳が幼女2人を殺してから死体レイプ。昭和17年、18歳が9人連続殺人。親殺し、祖父母殺しも続発!現代より遙かに凶悪で不可解な心の闇を抱える、恐るべき子どもたちの犯罪目録!なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?発掘された膨大な実証データによって戦前の道徳崩壊の凄まじさがいま明らかにされる!学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた。」
そうなんです。えげつないんです(笑)
貴重な資料と、自分の認識として読んで損はない本です
遺品整理屋は見た!
遺品整理屋は見た
古田太一
扶桑社
2009年10月
196ページ
¥699(税込)
遺品整理屋・・・
こんな職業があるなんて考えた事なかったです
でも、よくよく考えたら、故人の死後の残った家具や荷物とか遺品の処分に困りますよね。それに御遺体は発見されるのが遅いと腐乱し、虫がわき悪臭を放ちますから・・・非常になくてはならない尊重すべき職業だと思います
作者である古田さんは、会社を立ち上げ仕事を通じて
常に「人間の死」に直面されてます
中にはゴミ屋敷の片づけもするそうですが(笑)
亡くなった人の家族が遺産相続で揉め、家族仲が悪くなったこと。
同じ屋根の下、同じ家の中の一室で亡くなっているのに死後1ヵ月間分からなかった
希薄な家族。自殺や殺害現場の後片付け
良いも悪いも、「人間性」が現場に現れるという事でしょうか?
中でも、一番の問題が「孤独死」や「孤立死」
世間との関わりがほとんどなく
死後時間が経過した腐乱死体で見つかる人が増えてるそうです
難しい問題です。。。
私も貴方も他人事ではありません。将来はどうなるか分かりませんから。。。
稲盛和夫の哲学
稲盛和夫の哲学
PHP研究所
2003年7月
210ページ
¥514(税込)
「人間は何のために生きるのか」
解説文を引用させてもらいますと・・・
カリスマ的な経営者として知られる稲盛和夫は問いかける。「人間性を磨き、素晴らしい人格を身につけることこそが、人生の本当の目的なのです」
さまざまな試練や苦難、困難なども自分の向上心を試そうとする試練なのだと受け取り、感謝しつつ、人間性を高めていくことが大事なのだと説く
「幸運とか成功に恵まれたときに、どのような心構えで対処するかによって、その後の人生が天国にも地獄にもなるのです。成功して有頂天になり、鼻持ちならない人間に堕している一方、成功が自分だけの力でなしえたことではないことを悟って、さらに努力を重ね、自らの人間性を高めていく人もいる」
という言葉には、ハッとするものがある。
「そうしたことは、人生に対して志を立てる十二、十三歳ごろに教えるべきだが、現実の教育の現場では誰もそのようなことを教えていない」と警鐘を鳴らす
また、死後、「現世で何をしましたか?」と尋ねられたとして、「『京セラをつくって、おおきな会社にした』といってみたところで、意識体にとっては肉体も何もないので、何の価値もない」という言葉には、京セラの創業者である稲盛だからこその説得力がある
本書は、混迷する現代にあって正しい生き方を懸命に模索する人たちに向けた本だ。一代にして京セラを大企業にまで急成長させてきた稲盛の哲学からは、生きていくうえで、学ぶべきことが多い
今回は書評をそのまま載せました(*^-^*)
私、稲盛さんの考え方が好きなんですよね~。
少し前では、あの内部が腐りきっていた「JAL」を再建させた手腕が有名です
底辺に落ちた株価も上昇に取り戻せた!
不思議なのが、稲盛さんはもとより、あの松下幸之助さんも
自分の「人知を超える何かの力」を常に心に置き(←霊的なものではなく感謝の心的な作用ものだと思う)自身の辛い試練や運命もプラスに変え、厳しいながらも従業員を守り、社会貢献と国の為の滅私奉公を念頭に動かれたってことなんです
人の上に立つ者のあり方を教えてくれます。
私達、凡人にももたされる「生き方」の助言です
長くなってしまいましたが・・・
「人間は何のために生きるのか」
世知辛い、人間本来の考えなけれならない時間が
ネットや情報のスピードに流されすぎ神経衰弱に陥りそうな昨今
一度、立ち止まって、考えてみるのが必要かもしれません