チベット永遠の書
チベット永遠の書
テオドール・イリオン
徳間書店
1994年7月
334ページ
¥1,728(税込)
いわゆるトンデモ本かも
本の内容を信じるか信じないかは、あなた次第でございます(笑)
テオドール・イリオンというドイツ人探検家が1930年代に書いたと言われる
「チベット永遠の書」
当時、外国人はチベットに入るのが困難な時代
試行錯誤を重ね潜入し、そこで出会った神秘とも言うべき不思議な人物たち
東洋にあるとされる地下王国「シャンバラ」が存在するという確信を持つに至った
経緯を、自身の経験を基に綴った記録を基に、書籍化され出版されたそうです
話が本当かどうかは、私には分かりません
世界には、日本でも例外はなく科学では証明出来ない事が多々存在します
それだけ我々人間には
未知の能力というか可能性が多大にあると言うことでしょうか。。。
人間の「脳」は生涯でその30%しか使わないと言います
じゃあ、使ってない70%の「脳」をあと10%でも使う事が出来たなら・・・
今まで眉唾だった、荒唐無稽な話も現実に起こりえるとの
確信になるかもしれないですね
1945年。第二次大戦末期のドイツでは
ヒトラー総統が自殺したと言われている建物付近で
数百人のチベット僧の死体があったと
アメリカを初めとする連合国の記録資料に残っています
ヒトラーが当時の「チベット」にただならぬ関心をよせ
実際、人を派遣したり調査や情報を得ていたと他の書物で読んだ事があります
ほんと~に余談ですが
ヒトラーって不思議な人で、色んな予言もどきな事を残してるんです
この2014年の世の中で、水面下で世界各国が南極の「資源?」を取り合ってます
「南極条約」はありますが
そして、月と南極にナチスのシンボルであるハーケンクロイツ「鍵十字」の
人工物が発見されてるとかされてないとか
何かあるのかなあ?
まぁ、この本を含め関連した内容が、真実かどうかは全く分かりません(笑)
一つの読み物としての「物語」として読むには
大変興味深い内容となってますよ(^^)
モンスター
モンスター
幻冬舎
2012年12月
494ページ
¥782(税込)
多分著者は、この作品を書くに当たり
美容整形やそれにまつわる物を調べ尽くして、本書を書いたのでしょう
美容整形とはこんなにリスクを伴う、大変なものかと医学的に勉強になります
今、テレビで活躍されている女優や俳優、芸能人に対しても
「整形かな?」って知識もついちゃいます(笑)
主人公は小さな頃から、「バケモノ」と呼ばれた外見の醜さから
あらゆる女の手段を使って金を稼ぎ
何年もかけ自身の美しさを造形する為に整形手術を繰り返します
神様は時に、残酷な選択を強いるときがある
主人公である女性「和子」がとった選択は正しかったのか?
本を読み終えて・・・
最後の2行に込められた
複雑な思いを拭いきれません
知っておきたい日本の神様
知っておきたい日本の神様
角川学芸出版
2005年11月
222ページ
¥514(税込)
各神社でおまつりしてる、神様はどんな神様で由来や歴史を教えてくれます
恋愛に悩んでる人には、この神社がいい!とか
仕事に悩んでる人には、この神社にお参りするとご利益がある!とか
そういう事も書いてるので、お参りしたい神社を探すのにも役立つかもです(^^♪
大抵の日本人は、お正月に神社へお参りに行きますよね
近くだから~有名だから~毎年行ってるから~みたいな感じで
あまりその神社にまつられている神様の事は知らずに参ってるかもしれません
実際、私もそうでした(笑)
全国にたくさんある八幡神社・天神社・稲荷神社とか
〇〇大社、○○宮とかの「名前」の違い。鳥居はなぜ?
石や木の他に、赤い鳥居もあるのか?
そんな疑問に、なるほど~って納得します(^^)
ごんぎつね
ごんぎつね
偕成社
1986年10月
35ページ
¥1,512(税込)
小さい頃に読んだ方が大勢いらっしゃると思います
「ごんぎつね」
新美南吉さんが書かれたものです
何だか知らないけど、ジーンと心に響き涙を誘います
絵本と言うものは、決してボキャブラリーに乏しい子供だけが読むものではない
短編ながらも絵にストーリーを想像し、想像以上のものを
読んだ人間の感性に訴えます
いかに、言葉の数を制限し、読む人の感情に訴えるかです
「ごんぎつね」は本当の意味での心を打つものをを教えてくれます
兵十は、何故、今まで気づかなかったんだろう・・・
何故、もっと早く気付いてたら、ごんぎつねは・・・
また違った人生を全うしてただろうに・・・・
世の習い、せつない情感がアリアリと描写され描かれてますね
絵本の世界はいいです
子供の頃に感じた感情と
大人になり、あらためて感じた感情は、かなり変わっています
それは、今まで年を重ねて生きてきた経験と
精神と言うか成長の経緯を育む感情の現れでしょう
私は、いつまでも幼いころの純粋さを忘れずに、社会に出てもあらゆる人間の汚さを受け止め、なおかつ誠実に物事を判断できる人間になりたい・・・。
難しいけど努力し、その人生を謳歌したいと常々思っています
「頭のいい人」はシンプルに生きる
「頭のいい人」はシンプルに生きる
ウェーン・W.ダイアー
三笠書房
2006年8月
285ページ
¥1,404(税込)
人間「シンプル」が一番です(笑)
何か、良く書店でも目立つキレイ事ばかり並べ立てる「自己啓発本」
とはちょっと違うというか、著者の人間くさい感情が出ていて
個性的な視点で書かれてますので、私は非常に興味を持ちました(^^♪
たぶん、著者は社会生活を送る上で、とっても近しい人ではなく
ちょこっと接する人、例えば店の定員に対して幾度も嫌な対応をされて
嫌な思いをした経験がたくさんあるのでしょう(笑)
面白い本ですよ~
私もこの本を読んで、他の人の頼みを聞いてしまい、その人を信じ
「何でも引き受けてしまう」ってお人好しな事をよくやっていますから
でも、それは私の欠点でもあり美点でもあると信じてるのは
今も昔も変わらないし治らないです(笑)
要は他人の優しさに付け入る特殊な人間の「犠牲者」に
ならない為にすべき事が書かれてます
「自分の運命の糸は自分で操り、自分の生き方を大切にしている人が口にしない常識」「自分を大切にし、これからの人生を快適に生きる為の少し過激すぎるほどの処方箋」
この手の題材の本は
日本人が書く書物と、欧米人が書く書物との違いは歴然です
日本人作家は「迎合主義」欧米人は「個人主義」
どちらがいいかとは、その国々の文化によって違いますし双方ともに
一部分の真理をついています
私は日本人でかつ女性なので
色々と気を使いながら、不本意ながら男性優位な社会でありますから、少し自分を落とした上で賢くなって、男性社会に迎合して行かなければいけませんが・・・
本当の意味でのグローバル社会が広がりつつある今
TPOに合わせて、その場の応対する人間に合わせての対応を求められる時代でありますから、日本人の枠を超えて国際人として臨機応変に対応できる人間をめざします(^^)
わが闘争
わが闘争(上)
角川書店
1973年10月
506ページ
¥864(税込)
いつかは読みたいと思っていた作品
購入したは良いものの、読み終えるまでに2年というい月日がかかってしまい
先日やっと上下巻読み終えました(笑)
アドルフ・ヒトラーが当時、何を考え、何を実行したかったのか?
思想や信条を知るには、どの書物よりも一級の価値を得る作品ですね
しかし、私にとっては読み辛かった・・。
ヒトラーの気持ちは分かる。いいや、分からない。の揺れ動く感情だったので
最後まで読むのに時間がかかってしまった、私にとっては珍しい作品です(>_<)
「わが闘争」は今でも本国ドイツでは禁書らしいですね
分かるような気もするけど、分からないような気もする。。。
翻訳家の注釈を見ると、幾ばくか偏見があるかもしれない
世間では「ヒトラーは悪者」って認識が世界に流布されてるから仕方ないかもしれないけど・・・ヒトラーの生い立ちや、その後まではある程度キレイ事というか脚色されてる感は否めない
ですが、当時の歴史的背景(第一次世界大戦の敗北)によって
ヒトラーが目指した「アーリア人の至上主義」
そしてユダヤ人排斥に至る経緯を、その流れから読み取る事ができます
何が「ヒトラー率いるドイツ」をそうさせたのか?
私は何でも思うんですよ~。
一つ一つの事例「だけ」を取って検証し、今現代に生きる「常識」を当てはめても、そこに誘った経緯は分かるはずはない
その当時である時代の現代とは全く違う「常識」と「考え方」で
世界を取り巻く情勢と世界の均衡という、大きな視野で見据えて歴史は判断しないと、真実は見えてこないのだと。。。
この作品は、とても難解ですが
読む価値はあります
心にナイフをしのばせて
心にナイフをしのばせて
奥野修司
文藝春秋
2009年4月
325ページ
¥586(税込)
怖い表紙です
1969年、神奈川のサレジオ高校で起きた、当時高校一年生であった被害者である同級生を滅多刺しにし首を切断し殺害。その首を蹴飛ばしたという衝撃的な事件を、取材記録を基に書かれた本
首を切断しての殺人と聞くと、神戸の「酒鬼薔薇事件」を思い浮かべますが
これは、今から45年も前に起こった少年犯罪
この当時は特に少年による犯罪にはありえないほど寛容でした(今もですが)
そして被害者家族には何の保証もされない・・・
事件後の被害者家族は、自殺や一家離散、惨憺たる実情だと知らされました
何の落ち度もない被害者家族の苦しみ
小泉内閣以降の現在は、こうした被害者家族へのケアや保障の見直しがされ
法案が改正されたと聞いた事がありますが
このサレジオ高校の事件はあまりにも理不尽
殺人犯の親は、家族に対する賠償金を途中で止めてしまい
当時高校生だった殺人犯の少年は、あろうことか国から
「更生」という「支援」をもらい
大学院まで進み弁護士となって社会に復帰します
弁護士事務所を構え、収入が多分にあるにも関わらず
「何故、自分が稼いだお金を被害者家族に払わないといけないのか?」
といい、全く反省もなかったそうです。
人を殺した本人は結婚し、子供がいる・・・人の親になっているのにね
でもね・・今はネット社会です
少年犯罪であろうとなかろうと、実名や顔写真はすぐに暴露されます
個人には、憲法で保障された人権の尊重がある
法治国家の日本で生きている私は、ネットから派生した制裁が
それが良くないというのは分かってます
ですが、何十年たっても反省の色がない、教育刑を科して社会に放出されたにも関わらず表面的に変わっても中身は全くも変わらない人間に対しては、未成熟な少年時代に犯した罪であっても分別の出来る思考を持った人間です
大人になっても心を持たない人間には
何らかの制裁は必要ではないのか?って考えます
実際、サレジオ高校の犯人は、ネットで拡散された情報から暴露され
昨今になりやっと、ある程度の制裁を受けているみたいです
感情論なので賛否両論はあるかと思いますが
このジャーナリストが事件後の年月が経ってから
実際に、その後の犯人や被害者家族に直に対面し
取材して得たものが世間に「本」という形で真実を伝えてくれた事が
私達が知らなかった真実を公表してくれるのは良い事だと私は感じています。
春の雪 豊饒の海
春の雪 豊饒の海(一)
新潮社
2013年7月
475ページ
¥724(税込)
Amazon 楽天ブックス
三島由紀夫、最後の遺作である長編4部作の第1作目の「春の雪」です
ご存じの方が多いと思われますが
三島は1970年、市ヶ谷(現防衛相)で割腹自殺をされ自害しました
私は三島作品が好きです
本当に美しい文体で書かれます
著者本人は、純粋でロマンチストで繊細な方だったのでしょう
それが故に、当時の時代背景もあり、日本男子の不甲斐なさに嘆き
彼の後期に至る作品、そして最晩年に書いたこの「豊饒の海」シリーズには
色濃く心情が投影されています
この4部作は
人の生まれ変わり「輪廻転生」が題材になっております
主人公である「清顕」の真っ直ぐで清らかが故に非業の生と死を巡る魂に
友人の「本多」はどんな世代でもどんな国でも
「清顕」の魂の宿った人間を見守り・・・
そして「始点」に戻り・・・
4部作を読み終えた最後には
三島が最後に帰依していた、仏教の「真理」が
たゆまず私達に疑問を投げかけてくれます
自分が年老いて、死ぬまでを理解するための「宿題」を出されたような気がするのは私だけでしょうか?
プライド
プライド 全12巻
集英社
2010年2月
¥5,266(税込)
一条ゆかりさんの漫画は大好きです(^^)
ストーリーが非常にうまく構成されていて引き込まれます
この「プライド」という作品は
文字通り、女同士のプライドを賭けたドロドロの醜くも美しい戦いです(笑)
オペラ歌手を目指す資産家の女性と、貧乏からあらゆる手段を得てのし上る女性
才能がある故、性格や生れた環境が全く違う「女」たちが、「音楽」という分野で共鳴しあい、共演が最高の形で芸術の域を高め表現できる
「女」の強い部分や弱い部分が交錯し、それぞれの「道」を模索しながら歩んでいきます。最後も衝撃的です
ある意味、ハッピーエンドの終わりではないです
複雑な想いの残る終わり方・・
少女漫画の域を超えてますから
男性が読んでも納得する作品です♪
平気でうそをつく人たち
平気でうそをつく人たち
M.スコット・ペック
草思社文庫
2011年8月
470ページ
¥1,026(税込)
副題には
~虚偽と邪悪の心理学~とあります
著者は、精神科医でカウンセラー
仕事として接してきた経験を基に執筆されていて
その中でも次のような人の特徴を
「悪性のナルシシズム」と呼んでます
どんな町にも住んでいる、ごく普通の人
・自分には欠点がないと思い込んでいる
・他者をスケープゴートにして、責任を転嫁する
・自分への批判にたいして過剰な拒否反応を示す
・立派な体面や自己像に強い関心を抱く
・他者の意見を聞く耳をもたない
・自分は選ばれた優秀な人間だと思っている
・他者に善人だと思われることを強く望む
以上の8項目に当てはまる人は、本当にたくさんいますよね(苦笑)
世の中には平気で人を欺いて陥れる“邪悪な人間”がいる
そして、彼らには罪悪感というものがない
精神科医でカウンセラーを務める著者が診察室で出会った、虚偽に満ちた邪悪な心を持つ人たちとの会話を再現し、その巧妙な自己正当化のための嘘の手口と強烈なナルシシズムを浮き彫りにしていく
人間の悪を初めて科学的に究明した本書は、人の心の闇に迫り、人間心理の固定概念をくつがえした大ベストセラー作品である
ちょっと今回は、本に書かれてる事をそのまま引用しましたが(笑)
この本を読むことで
自分の自己防衛というか、そういう人間に出くわした時の対処法を探れます
私自身はすごく勉強になったというか、こんな人間達がゴロゴロいるのか!!って衝撃的で、以後しばらくの間は人格障害系の本を色々読みましたから(>_<)
「罪悪感を持たない人間」は程度の差があれ存在しますよね
残虐な事件を起こして表に出てくる人間は別として
近所や仕事場、友人と思ってる人の中にもいるかもしれない・・・
自己愛性人格障害者(ナルシスト)とよく似てるけど少し違う
「サイコパス」の割合が、25人に1人いるそうです
「サイコパス」とは、脳の構造が未発達で、人としての「良心」を一切持たない人だから、もし、関わってしまって逃れられなくなる前に、気付いた時点で一目散に逃げろ!!って言われるくらいの巧妙で、どちらかと言うと人を操る術を知っている人が多い人格です
怖い・・・ね。。。