源氏物語
角川学芸出版
2008年4月
462ページ
¥843(税込)
幾人かの方々が翻訳本を出されてます
書かれたのは長保3年(1001年)という
実に1000年以上も前の、現存する日本が誇れる世界最古の恋愛小説です
源氏である光の君が、母の面影を追い続け
数々の女性と浮名を流し、その子供の薫の君にも至る物語
実に美しくも、世の無常の悲しみを知る、当時の男性が女性の「家」に通うさま
一度通った女性には決して不憫な生活をさせないよう心配りも忘れない源氏の君
今も昔も、例えかなりな浮気癖があったとしても(笑)
思いやりのある優しい情の深い男性はモテますよね
登場する女性も様々
色とりどりの個性のあるオンナ達です
儚げでたおやかな女性から、光源氏を愛するがゆえ生霊にまでなってしまう女
こっけいな容姿でぽや~っとした女性のコミカルなお話まで
実にバラエティに飛んでます
私は、プライドが高く素直に感情を表に出せないけど、源氏の君を愛する正妻
「葵の上」がことのほか愛おしく思われ好きです(^^)
世界で発見された中の恋愛小説では、世界最古
しかも、当時もベストセラー本です
印刷技術がない中、皆がこぞって写本を積み重ね
後世(この今の時代)にまで語り継がれた作品
日本人なら、いや、どんな国の人でも
絶対に読んでおいた方が人生の潤いになれる作品です
東日本大震災後に、90歳を間近に控えた年に日本国籍を取得した日本文学者の
ドナルド・キーンさんがいらっしゃいます
生粋のアメリカ人でありながら最後の時は日本人として生涯を終えたいと
日本を心から愛した彼が
若い頃に、日本文学に生まれて初めて出会い衝撃を受けた
そして日本文学の魅力に夢中になり、その後の人生を変えたのが
この「源氏物語」
世界で尊重され読み継がれる作品です
一生に一度は読まないといけない作品ではないかな
素晴らしいです☆