竹林はるか遠く
竹林はるか遠く
ヨーコ・カワシマ
ハート出版
2013年7月
236ページ
¥1,620(税込)
この本は1986年にアメリカで出版され
アメリカでは中学の教科書の副読本としても多くの学校で採用されています
日本で日本語訳として発売されたのが、去年の2013年
なぜ、このような歴史の資料としても重要な本が、日本で発売されるまで時間がかかったのか?内容も中学校の教材にするくらいですから、奇抜な描写では描かれてませんし読みやすいのに。。。
日本は日本人の国でありながら、いろんな勢力がいますから・・・
圧力等々、なかなか発表できなかったのかもしれません
発売されるないなやベストセラー本になりました!
物語は1945年7月
当時、朝鮮の洛南に住んでいた作者である川島擁子さんが、母と姉とともに、太平洋戦争末期に住んでいた朝鮮北部の洛南から逃げ、死と隣り合わせで必死に日本へ帰還し、同じく洛南で離ればなれになった兄と再会するまでの実話に基づくお話です
少し余談になりますが、この時代に絡んだ背景を書きます
当時の朝鮮半島や満州では、非道極まりないソ連兵と共産党軍、そして朝鮮抗日軍が武装解除した日本軍人を初め、民間の移住者である日本人の財産を奪い、無抵抗で無力な人達を残虐に殺しまくってました
国際法では赤十字の旗を掲げた施設は攻撃してはいけないとあってもおかまいなし。
それは、想像を絶する地獄と言っても過言ではない世界でした
日本人だけでなく、共産党に反対したり
財産を持っている朝鮮人や満州人も同じです
命からがら引上げ船に乗り、日本に戻った場所には女性たちが駈け込んでくる場所があったそうです
そこは、違法の堕胎施設
意にそぐわない妊娠をさせられた多くの女性達は、どんな思いをしてここに来たのかと考えると涙がでます
日本国内にも戦後の混乱に乗じて、朝鮮人たちの暴挙
武器を持てない警察官たちは朝鮮人に殺され、女が往来でレイプされてても助けた人が集団で暴行され殺される
暴動、殺戮、略奪、強姦の悪行の数々
映画「人間の証明」にもそのようなシーンが描かれてますね
国民が自警団を作り抵抗しても限度がある
そこで立ち上がってくれたのが、当時の山口組など日本の多数の暴力団組織だったそうです。当時、暴力団組織が本部を置く地域では全国に比べて治安が良かったそうです
日本政府も何とかしないとと思っても権力がない。
警察も武装解除され、襲撃されるのを黙って堪えるしかなかった現状
酷い状況に業を煮やし、占領軍のGHQもやっと動いてくれた
在日朝鮮人に向かって
「君たちは戦勝国の人間でも敗戦国の人間でもない。第三国の人間だ!」
今では「三国人」発言は差別用語とされてますが
誤解がないように書きますが、実際は差別でも何でもない
戦後の混乱期に暴虐武人な当時の朝鮮人に向かって言った言葉なんです
多分、この「三国人」気質は人種的な血の流れなものもあるかと思います
その後、1970年代ベトナム戦争時の「ライダイハン」の史実のように
本を読んだり、色々な人から話を聞いていると
学校では習わない「本当の真実」へと導いてくれます
少し余談が長くなりましたが
この本は大人だけでなく、子供にも読ませてあげたい
私達の先人の、歴史に隠された血の滲むような苦難を