金閣寺
新潮社
2003年5月
375ページ
¥637(税込)
三島由紀夫の作品は、どうしてこんなに表現が美しいのでしょう
文章の表現力が本当に美しい
一字一句が詩的というか情景が思い起こされるように、ありありと想像できます
「英霊の聲」以降の作品はさらに軍事色が強いが
それは日本という国を愛するが故
私は右も左もない中道ではありますが、彼の想いは分かるような気がします
私は、三島由紀夫ほどの美しい文章で書く作家は、未だ見つけられてません
今回の、この「金閣寺」は「美」を追求した純粋に美しいものは美しいと言わざるを得ない、滅びの美学をも描いた、実際におきた事件を基に描いたフィクションです
読めばその「美」が理解できます
純粋で繊細...かつ、主人公の少年が最後に至る狂気も
間違いなく、後世に残り読み継がれる作品です