人間失格
集英社文庫
1990年11月
205ページ
¥270(税込)
太宰治さん晩年の遺作
作者の自伝的小説です
読んだ事がない方も、この衝撃的な題名
「人間失格」という本がある事は知っているくらいに有名な著書です
悩みもがき生きてきた、人間社会には到底馴染まない太宰が描いた半生
弱い人だったからこそ、周囲が放っておけない「何か」を太宰は持っていたのでしょうか
ある意味では恵まれて、ある意味では恵まれていなかった人生
何度も心中や自殺未遂を繰り返し、その度に助かってきたが
この本を書き上げた1ヵ月後に
太宰治は、また心中事件をおこしとうとう自らの命を断ちます
遺書ともとれる作品
生きるのって難しいね
だけど、闇に囚われたままじゃあダメだよ。這い上がらないと・・・ね。
読んだ後、私はそう感じました。