発掘!絶対に読んでおきたいオススメ本

本が好きな私が勝手に発掘して、書いちゃってます(^^)

永遠の0

 

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      永遠の0

      百田尚樹

      講談社
      2009年7月
      608ページ
     ¥946(税込) 

     Amazon  楽天ブックス

 

 

 

私がこの作品に初めて出会ったのは映画でです
発売から少し経ってるのに口コミで部数を伸ばしてきた作品

 

 

「永遠の0」

 

 

私は映画が好きです
映画は割と良く観てる方だと思います

 

 

観始めて最初からずっと自分が映画の世界に入り込むのが分かりました
2時間以上の作品でしたが、全く長さを感じさせず
じわじわと、なんだか分からない感情というか
自分の「心」が洗われていくような想いでした

 

 

なんだろう?この映画は??
何年か振りに、素晴らしいと思える、後世に残したい映画を観る事が出来たと感謝

 

 

そして・・・2回目を映画館でまた鑑賞しました(^^)

 

 

1回目で見落としてたであろう箇所も分かり
もう一度感動して、涙が・・・
サザンの曲も作品に合っていて、エンドロールも涙を堪え切れませんでした。。

 

 

映画がコレだけ良かったんだから、原作は??と早速、本を購入
過去の経験から言うと、原作を超える映画はなかなかありません

 

 

映画がここまで良かったなら
原作はもっと詳細に書かれていて、素晴らしいものに違いないと思い読みました

 

 

想像以上でしたね。。。
時間を忘れるくらい集中して読めました
本当に本当に素晴らしい作品です

 

 

読んでもいない人が零戦と聞いただけで
「これは戦争を美化するものだ!」と言う薄っぺらい方もいらっしゃいますが・・

 

 

間違いなく反戦作品です

 

 

日本国の為に、
家族の為に、自分が犠牲になり死ぬことになっても構わない

 

 

ではなく

 

 

妻と娘に会うために、
何があっても生きる事に全てをかけた宮部久蔵さん
その立派な心が、同じく戦時を経験した人に伝わり、魂となっても妻や子を守り抜く

 


そして、現代の世知辛い日本で生きる、久蔵さんの孫である姉と弟
本当の祖父は宮部さんと言う事を知り、その足跡を調べて行く内に

 

 

「気付いた、知らなかった事実」

 


この久蔵さんの孫である「姉と弟」は
私達、現在の日本人の姿と重ね合わせる事が出来ると同時に
先人達の「想いと教え」をどう捉えるかによって、自身の器量が深く深く重みのある人間になれるか、そこで止まってしまう人間になるのか、分かれるのかもしれない

 

 

余談ですが、当時の特攻隊の方の中で19歳で亡くなった敷島隊、特攻に準ぜられた方の遺書である、時世の句が遺されてます

 

 

「南海の たとえこの身が果てるとも 幾とせ後の 春を思えば」

 

 

 

私はこの句を忘れる事が出来ません
この文章を書いている今も涙が出そうです

 

 

「遺書」には建前上にもっともらしい文字で綴られておりますが

 

 

実際の心のうちは、お父さんやお母さん、兄弟や恋人や妻への想い
無念な想いでいっぱいだったでしょう

 


どうして死の確率100%に特攻を志願しますか?

 

 

本人だって、パイロットとして厳しい訓練に耐えたのだから
敵と戦って名誉の戦死の可能性に賭けたいじゃないですか!
敵機との戦いならば、生き残る確率もあります

 

 

ですが、特攻は100%の死を意味します
零戦もろとも体当たりするのですから!
残酷です。まだ10代や20代の若者ですよ!!

 

 

文字の「行間」を読めば、建前上のキレイ事ではなく
その遺書を書いた人の本当の言葉である「遺書」が読み取れる

 

 

私も「行間」を読める人間でありたいと常々思います

 


この「永遠の0」という作品には
説明も何もいらないでしょう

 

 

作者の百田尚樹さんには
このような作品を世に出してくれて
「ありがとう」と感謝したいです