秘録 東京裁判
秘録 東京裁判
清瀬一郎
公論新社
2002年7月
275ページ
¥926(税込)
著者である清瀬一郎さんは、大東亜戦争(第二次世界大戦)後の東京裁判において、東条英機元首相の主任弁護人であった人です
あの「裁判」の一部始終を経験した当事者による裁判秘録
余談ですが、
東条さん達についた弁護士の一人は、アメリカ人男性ブレイクニーでした
弁護士として法に従い当然の弁護をしたら戦勝国側からクビにされ、その発言は裁判記録からも抹消されました
あまりにも長くなるため、こちらでは割愛しますが、公正に法の正義を弁論しだけなのにアメリカや連合国側が操れないと判断し取り除かれたのでしょう
それともう一つ
この裁判に参加した戦勝国側の裁判官や判事たちは、後に「法」に則った裁判ではなく最初から極刑ありきの復讐裁判であった旨を発言してます
裁判長だったオーストラリアのウエッブ氏
「東京裁判は誤りだった」
オランダのレーリング判事
「東京裁判には法的手続きの不備と南京大虐殺のような事実誤認があったが、裁判中は箝口令がひかれていて言えなかった」
フランスのベルナール判事
「裁判所が欠陥ある手続きを経て到達した判定は、正当なものでありえない。
”平和に対する罪”の記追については、認めるわけにはゆかない」
アメリカのキーナン首席検事
「東京裁判は公正なものではなかった」
イギリスの国際法権威ハンキー卿
「日本無罪論のパール判事の主張は絶対に正しい」
東京裁判の判事、唯一の国際弁護士であったパール判事は
ただ一人、法の正義を貫き「日本無罪」を主張しました
そして、もう一人
当時、日本軍と戦った中国国民党のトップ、蒋介石は
「南京には大虐殺などありはしない。何応欽将軍も軍事報告の中で ちゃんとそのことを記録しているはずです。 私も当時、大虐殺などという報告を耳にしたことはない。 松井閣下は冤罪で処刑されたのです。」
後の東京裁判に直に関わった方達の証言や発言をもとに、どうして真実を日本国内で伝えないのか?
現実問題として、日本はアメリカとの関係を重視しなければなりません
決定的な証拠があっても「東京裁判史」を覆すことは不可能であり、もし覆そうとするならば、アメリカからの圧力や制裁で残念ながら、日本が最悪の苦境に陥るのは間違いないでしょう
この世の中、世界の均衡は弱肉強食ですから
そんな日本国の事情をわきまえた上で、大きな声を出さない代わりに、日本人として子孫に伝え、心の中で「真実の東京裁判史」を持ち続け、胸を張って先人達の想いを胸に忘れずに。。。
いつか、日本の名誉が回復できるその時を願ってやまない限りです
余談がまた長くなってしまいましたが・・・
この本を読んで、敗戦国として受け入れざるを得なかった「裁判」があった事を、ぜひ知ってもらいたいです